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ボンネットバスのお話 1

私が幼い頃、家のすぐ側に『バスの店』がありました。
朱色のボディーにクリーム色のライン、黒の長靴タイヤを履いて、鼻っ面はカバみたいに前へ突き出し、その先には昔のイギリス紳士の間で流行した立派なヒゲのようなミラーがぴんっとはり出していました。
頭の上には青いランプが三つ並んでいて、それを挟み込むようにシンメトリーに一つずつ小さな青いランプが付いていました。
四角い眼鏡みたいなフロントガラスがまじめくさっているようにも見えましたが、なかなかこれでも昔は街を走り回っていたという事でした。  その証拠に、あんまり走り回っていたものだから、おしりに付いているマフラーのあたりが、真っ黒くすすけてしまって、いくら洗っても落ちなくなってしまったそうです。
まぁ、そうは言ってももう『バスの店』なんて呼ばれているくらいですから、タイヤなんてパンクしてしまって潰れているし、足元は錆びも浮いてきたりしてぼろぼろはがれていたりもするのでした。
バスの階段を上がった正面にはアイスクリームの冷蔵庫が置いてあり、その上の棚には指輪の形なったキャンディーや、粉を溶かして作るジュースなど、ワクワクするような駄菓子が沢山置いてありました。
他にも石鹸や調味料や、トイレットペーパーなんかも置いてあって、近所の人はちょっと足りない物があればバスに買いにくるのでした。
それになんといっても子供の私の心をそそったのは、夕方になるとおじいさん達が集まっては、入って右奥にある木でできたカウンターの所で楽しそうにお酒を飲んでいた事です。その場所は大人だけに許された場所のように思えて、とても羨ましかったような覚えがあります。
今から話すお話は、そんなボンネットバスの店から聞いたお話です。
バスの話してくれた事をそのままみなさんにお話ししますから、もし仮に信じがたい事があっても、本当かウソかなんて、そんな事はバスにしかわからない事です。

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プロフィール

りこ

  • Author:りこ
  • 12月24日生 山羊座のO型 高知県四万十市出身
    趣味の登山の話や日々考えた事やあった事なんかを、等身大で書き留めていく感じでやっていきたいと思います。
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