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掃除で演歌(長いから、気の乗らない方は読まない方が賢明です。)

『今度の現場、お客さんと1、2曲デュエットしてもらえないかな?』
と、言われ、『でも、私、そういった類いの曲、知りませんよ。』と、遠回しに断ったにも関わらず、『大丈夫、イントロが始まったらなんとかなるから。』と、いつものワケのわからん説得に、(またか、、)と思いながら、『じゃ、始まってわかんなかったら、くちパクするんで後ろで歌って下さいね。』と、第二弾の断りを入れたが聞き入れてもらえず、仕方が無いので『2曲くらいだったら、、なんとかし、ます、、よ、、。その代わり、事前にリクエストの予想が考えられる曲の音資料を下さい。』と、超しぶしぶ了解したのが1ヶ月前。
そして、資料が送られてきた。いつもなら本番の2日くらい前に届いて、慌てて資料に耳を通し、当日ハッタリをかますなんて事を余儀なくされる事が多いのだけど、今回は珍しくレスポンスが早い。                  (どれどれ?)『全く知らない』なんてな事を言って脅してはみたものの、ここはさすがにわたくしベストテン世代、知ってる曲もあるにはある。(どうか、知ってる曲だけでありますように。)と、願いつつ中を確かめると、MDに添えて手紙が。。。      『赤丸をつけた番号のを全部覚えて、当日、4曲ほどデュエットをお願いします。』とある。  あれ?確か、2曲って言ってたよね、、倍じゃん、、4は2の2倍って事、知らないのかな?と思いつつ、この手の流れにはもう慣れっこになっている私は、手紙を読んだ時点で、言われるがままに4曲歌うのだろうと思いつつ、しばらく放置していた。          こういう気の乗らない事って言うのは、気が乗らない時にどんなに取り組んだって身にはならないもんだから、気の向いた時に短期で仕上げちゃおう~っと呑気に構えていた私は、つい先ほどカレンダーを見て驚愕した。     あ~、あれやんのって、、、もう二日後じゃん。。。     結局、いつもの『2日前に資料が送られて来る』のとたいして変わらない状況に、自分で持ってってしまっていたのねん。ペンネンネンネンネネム。                (これは、まずい)とやっと気がついたモノの、やっぱり気が乗らないので、掃除をしながら音を聞き、気を紛らわせる事にした。   ラッキーな事に、ほとんど聞いた事くらいはある曲で、全く知らないなんて曲は1曲だけだったので、余裕しゃくしゃくでメロディーを追う。              てな事は言っても、そこはやはり演歌、コードの流れが似ているので、イントロの後、違う曲のメロディをつい口づさみ、(てへ、これじゃないや~)って、一人、掃除機のホースと戯れながら、またイントロから聞き始めるなんて事を繰り返すウチに、いろんな事に気がついた。       
まず、やっぱり八代亜紀はかっこいい。って事。何がかっこいいって、他の歌手とは違うポイントでくる、自然で嫌みの無い、洗練されたこぶし、切ないくらいに絶妙なベンド、狙ってか偶然か、時々かすれる声質。どの曲を歌っていてもつい、じっくり、ビブラートの端の端まで聞き込みたくなってしまう魅力がある。私風情がえらそうに、こんな分析をするのもなんなんだけど、缶コーヒーのCMの宇宙人が涙を流して『この星の八代亜紀はいい。』という台詞に、心底共感できるのである。   他にも『石原裕次郎は半拍置くのがクセなのねー。』とか、他の男性歌手の歌唱方法を聞きながら、『河村隆一郎はこの人の同一線上に位置するなぁ。と、なると、グレーイや、ビーズ、ボオォイなども、ここの線上に配置すると、納得がいく。ふむふむ。。』などと左脳をフル回転させていた。       そして、いよいよ最後の曲のイントロへ。これもやはり一度違う曲を歌いだしてしまい、一人、誰も居ない部屋で照れ笑いをする。      これぞまさに、『てへっと言っても独り』。
そして、正しく歌っているウチに、この軽快なテンポの曲が楽しくなってきた。こりゃいいや~、楽しいぞ~、当日のデュエットが楽しみだな~、誰かこれを歌いたがってくんないかな~、とまでポジティブ思考になりつつある私はふと気がついた。           この曲は、とっても色っぽい河村隆一郎線上にある男性ボーカルのパートから入るのだけれど、どうやら、見知らぬ女性にお酒を一杯奢ってくれるつもりらしい。ま、ちょっとした出会いから始まるのやね。そして今度は、艶っぽい女性のパートが始まり、『じゃ、バーボンをダブルで』と言っているのだ。懐かしい言葉で言うと『バーボンを2フィンガーで。』って事?なのかどうかはお酒に詳しくないので解らないけれど、とにかくバーボン。自分のイメージだと、「バーボン」って飲み物は欧米のブルースギタリストがタバコを加えてヘロヘロになりながら泣き言をつま弾く為の小道具、もしくは葉巻をくわえた恰幅のいい紳士が一人、背中で人生を語りながらカウンターに座り、いぶし銀をアピールする為の小道具、どちらにしても『男性の領域』のようなイメージだったのだが、この艶っぽい熟女はバーボンをしかもダブル、2フィンガーで注文をしたのである。そこへきて、今度は男性が、ちょっと引いてしまったのか『名前は聞かない(これ以上立ち入らない、接近しないという意か?)』とは言いつつも、声を掛けてしまったのはこちらなので、思っていたのと違う(おそらく梅酒か何か、かあいらしい物を頼むんだろうな~と、期待してたと思われる。)流れではあるけれど、その場その場で楽しく過ごそう、と、紳士な態度で接している。そんな紳士的な男性に向かって、今度はあろうことか、女性は『偶然横に座っただけなのに、名前なんて名乗る義理はないわ。』などと、すでにマウントポジションを取っている。女性の方が優勢なのである。(勝手に『奢る』って言ってるような知りもしない人に名乗る義務など、ございません。)と。      なんて、高飛車な。そりゃ、あなたにとってはありがた迷惑かもしれないけれど、そこは人の情け、人情ってもんがあるでしょうが、何かを感じ取って話しかけてくれた上に、男性の領域を侵されてまでバーボンを奢ってくれるという、親切な方に対して、それは失礼なんじゃないか?と、私はだんだん、男性の肩を持ちたい気分になってきた。  しかも、ゆくゆくその物語の舞台はなんと、「居酒屋」である事がサビの部分で発表される。  居酒屋でバーボンで、その上、自分をセレブかなんかだと思い込んでいる高飛車な女性、同じ女性として恥ずべき言動。。むむ、、2番でどう、この物語が転結していくのか、、?          いよいよ、2番に入って、どうも取り付く島も無い女性に業を煮やしたのか、すでに「宴もたけなわ」的な雰囲気になっている。外は小雨がぱらついているらしく、会話もチグハグでつまんないから、(もう帰ろっかなー)、と思っている男性に対して、女性はふてくされた態度で『先に帰ればいいじゃーん、私、雨が止むまでここで飲んでるから~。」と相変わらず挑発的な態度。むむ、、本当にいけ好かないタイプだ、、。  なのに、何を勘違いしたのか、男性は驚くべき事を口にするのである。『いや~、それもなんだし、朝までつき合うよ~~~。』それに加えて『まいったな~、悪い女に捕まっちまったよ~。』などと、勘違いも甚だしい台詞を、、、。どうやら、自分が『帰る』と言った事によって、この女性が、『いやん、もう帰っちゃうの?私を置いて?ひどいわ、ひどいわ、ここまで気持ちよく飲ませといて、このいけず。きゅんきゅん。』なんて言って、可愛くスネてしまった、と勘違いしたのである。      私はこの男性の勘の鈍さと、不器用さにハラハラしたのであるが、すると、女性は何の躊躇もなく、ひどく冷淡にこう言い放つのです。
『あなた、さっさと帰ってよ。』、と、、。       はぁ、、、。なんて、デリカシーの無い女なんだ。。。         結果、、、絵も無い、花も無い、シラケた場を取り繕うBGMも無い、そんな居酒屋の狭くて長細い店内で、男性をフォローする言葉も見つからずうろたえていたが、しまいにはとうとう忙しくも無いのに忙しいフリをして、そんなの明日にすればいいのにっていうアスパラのベーコン巻の仕込みを3日分もしてしまった店主と、相変わらず強硬な態度で優位に立とうとする女性と、どうにも哀れだけれど、その哀れさに気がついていない、ある意味幸せな男性との虚無な空間が、キシキシと鳴り続けるのである。

こんな滑稽で可哀相な曲を、こんな軽快な明るい曲調に乗せて、この不器用で愛すべき男性に対して、罪の意識も感じずに、ひょうひょうと笑顔で歌わなければいけない事を強要されている私は、本当はこの中で一番可哀相なのではないか?、、と、少しだけダウンしてしまっている次第です。しかしながら、せっかくいただいた大事なお仕事、誠実に、かつ真摯な姿勢で取り組みたいと思います。

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んじゃ、コメントも長めで~(笑)

おぉ、なるほど!居酒屋の詞について、そんなに奥深く考えたことなかったな。
これ、私の2曲しか歌えないデュエットねたのひとつなんだけど、昔、なぜかオールディーズバンドでやらされたことがあって、。
「そうよーたまたまー・・・」
って歌うと、みんなが演奏しながら笑いをこらえるんだ。
「たまが、たまたまー」って歌ってやがる、ってのが笑いのポイントらしいんだけど、歌わせたのはあんただろ~とつっこみたい気分でいっぱいだった。

「3年目~」はヒロシさんのコーラス隊やってるくせにいまいち女性ぱパートを歌えない私。
イントロと間奏の♪パーヤパーヤパッパヤーパヤ~、しか歌ってないからだ・・・

資料、私にも届いたんだけど、数曲でげんなりしてしまって、聴いてないよぉ;(笑)
デュエット曲って、聴くためじゃなく歌うために出来てる曲だなーと痛感してるこの頃。
歌うのは結構楽しいのよねっ☆

ところで

河村隆一郎って誰?

八代亜紀、いいねぇ。
何年か前、KIRIN FireのCMでスティービー・ワンダーの曲歌ってたけど
スティービー本人以外で一番印象に残ってる。
かっこええわ~。

あはは~、そうか、たまちゃんだもんね。なんでオールディーズバンドで居酒屋??全く状況が見えないよー。
それにしても、一緒に歌うとすっごい喜んでくれるから、こちらとしてもがんばった甲斐があったよ。お客さんが喜んでなんぼだもんね。
多分同じ資料が送られてるんだと思うんだけど、八代亜紀をじっくり聞いてみて。あれはジャズボーカルやブルースだよ。すごいよ。研究の余地あり。>のんちゃん

河村隆一之介でもいいんだ。なんでもいいんだよ。>fasun

日本だから演歌歌ってるけど、もし、外国人だったとして、欧米に産まれてたらジャズやブルースの大御所になってたと思うよ。言ってる事わかる?>きーよん

それにしても、みんな長々と読んでくれてありがとう。

うん。分かるよ。
バカにしてんのか?(笑
演歌もじっくり聴くと良いんだろうけど若い人はきっと受け付けないんだろうな。
「演歌」ってだけで聴きもしないだろうし。(私もだけど)
入り口から既にハンデ背負ってるもんね。
勿体無いな。
亜紀のシブさに気がつくような楽曲を誰か提供してくれんかね。

そうなの、私も『演歌』って聞いただけで、貧乏臭いような、そのくせ、成金の商売主義なようなイメージがちらついて、イヤな気分になっちゃう。だから、ずっと避けてたけど、いい人はいいのよね。八代亜紀ってそういえば絵とかも書いてるし、アーティストって感じがぷんぷん、だからかなー、染みてくるのは。。>きーよん
プロフィール

りこ

  • Author:りこ
  • 12月24日生 山羊座のO型 高知県四万十市出身
    趣味の登山の話や日々考えた事やあった事なんかを、等身大で書き留めていく感じでやっていきたいと思います。
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