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ボンネットバスのお話 3

 (兄弟達はどこに行ってしまったんだろう、、)と、私達のボンネットバスはだんだん不安になってきました。今でもまだまだ元気に走っているのに、仲間が少ないと感じれば、それは不安にもなりましょう。
 そして、ある日の早朝『その時』は突然にやってきました。いつもの運転手さんが、例の新しいバスに乗って、そのままどこかへ行ってしまったのです。その代わりにボンネットバスの所へやってきたのは、グレーの作業服を着た大きな男でした。
 男と所長の話によると、昼間のうちに『スクラップ工場』という所に連れて行かれ、『スクラップ』にされるということでした。
 バスは『スクラップ』という言葉の意味など解りませんでしたが、なんとなく(いい話ではないのだろうな)という風に感じました。それでも、自分の意思ではどうにもならない事も解っていたので、男に運転されるがままスクラップ工場に向かいました。
 工場についた途端、バスは恐ろしい光景を目にしました。
なんと、顔なじみのたくさんの車や、機械がゴミのように潰され山積みになっていて、意地の悪そうなクレーン車が『まだ積めるぞ!もっともっと積めるぞ!』と言いながら、死んでしまった車達を積み上げていくのでした。
もうバスは怖いやらかなしいやら何だかよく解らなくなって、ぶるるんぶるるんと震えて、何もできないまま立ちつくしていたのでした。
 ガッチャーン バリバリ ギューン!、、、。連れてこられた車や機械達の最後の叫びの中で、いよいよ私達のバスの順番近づいてきました。
バスは神様に祈る事すら忘れて、ぼうぜんとただその時を待っていました。
 すると、そこに白髪の少し混ざった頭に上品そうなハンチング帽を被り、ピンと背筋の伸びた優しそうなおじいさんが現れ、どうやら工場長と何か相談事しているようでした。
そのうちにおじいさんは胸のポケットからいくらかのお札を出し、工場長に渡したようでした。工場長はいやらしそうにそのお札を数え、そして鼻で『ふんっ』と言ったかと思うと、おじいさんにカギを渡し、トタンでできた事務所に入って行きました。
 おじいさんは渡されたカギを大事そうに眺めてにっこり笑いました。そして私達のバスを見て『ほほぅ』と嬉しそうに声をあげました。
 そしてバスの方に近づいてきたかと思うと、バスの鼻先を嬉しそうになでて、すぐに運転席に乗り込みました。おじいさんは一言『さぁ、行こうか』と、言いました。

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先日はご来店ありがとうございました。 
ビキニの海パンにはき替え準備万端でblogに遊びに来てしまいました!!
と、いきなりのメルヘンチック&切な~~~~い童話が。。。
思わず目頭が熱くなり(ウソ)ガムシャラに読みつくしてしまいました!(これもウソ)
いや~、続きが楽しみで夜も眠れないぜ~(これはホント)
これからも美しさを保ちつつ高笑いをかまして闊歩していって下さいませ!

んでは、股遊びに来まーーす。^^v


by CUBE Rock'n Rollマスター

わざわざ正装していただいてありがとうございます。白いビキニパンツが似合うのは日本では数える程しかいないと思います。
身体を壊すと商売あがったりなので、夜はちゃんと寝て下さいね(^ー^)私って、高笑いする?いつも口に手を当てて、『ほほ』とおしとやかに笑ってるってイメージで居るんですけど。おっかしいなぁ~、わははっ
プロフィール

りこ

  • Author:りこ
  • 12月24日生 山羊座のO型 高知県四万十市出身
    趣味の登山の話や日々考えた事やあった事なんかを、等身大で書き留めていく感じでやっていきたいと思います。
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