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我が子が私を超えた日。

「ただいま!!」

ベランダ側の窓が乱暴に開けられた音と同時に、息子の興奮気味の声が聞こえた。

「あ、あっあ~、おかえりぃ~、、」

おかえりぃ、、、おかえりなさいぃ、、お母様はまだ夢の中、らららんらららん、あ、おかえ、、
ん????おかえり??
ただいま?おかえり??ん??

ベランダから????

「怖かったよー!途中で死ぬかと思ったよー!!」

興奮気味に私のベッドの周りをウロウロ歩き回り、そして、座り込んだ。

「まだ、震えてるよ。。」

手の震えを私に訴えながら息子は「怖かった」と繰り返す。


11歳になる私の息子はこの日、朝早くから学校の夏休みプール教室に出掛けており、
それが終わった後は午前のうちに宿題やらピアノ練習やらを済ませるという私との約束事があり、
その為、急いで帰って来たという。

ベランダから。

ウチは5階建ての鉄筋コンクリートの集合住宅なのだけれど、まさにその最上階、5階が私達の住まいであり、どう考えてもベランダから帰宅するなんて事はあり得ない話なのである。

ましてや、小学6年生の息子、何がどうなるとベランダ帰宅という事態が起こるのか??

「あれ~?あんた、なんでベランダ~~??」
母の素朴な質問に、素朴な息子が答えた。

「カギを忘れてっちゃって、帰って来たら玄関のドアが開いてなかったから、
一階からベランダをよじ登って来たの。」

「へぇ、、そうなんだ、、、。すごいねぇ、、、。」と、まだ寝ぼけていて、事の重大さに気づいていない私は呑気に答えたが、三拍くらいおいて急に驚きがこみ上げて来た。

「あんた!!ベランダよじ登るって!どうやって!!??」

息子の話によると、初めは非常用の梯子(一階から五階まで楽々移動出来る非常システム)を登ろうと思ってそちらに回ったのだけれど、下からそこの蓋を開けようとすると防犯ブザーが鳴るらしく、諦めたそうだ。
そこで、ベランダのサイドに設けられている目隠しの柵を利用して登る事にしたと言う。
命綱も無しに。

もちろん、落ちたら死にます、の状況の中、だんだん陽射しがきつくなり手に汗握るお昼前、コンクリートの崖に挑んだ息子は、恐怖と腕の疲労に耐え、とうとう頂上にある温かい我が家に辿り着いたのだ。
お母さん、寝てるけど。



その話を聞いた私は、彼をこの世に産み出して以来初めて、本気で彼を尊敬した。
あんた、すげーよ、ハンパねーよ。

もちろん、「勇気は讃えるけど、二度とこんな事はしないでね。お母さん、あなたに何かあったら生きていけないから。」と念を押しつつ、こういったアクシデントの堅実な対処法を教えたのだけれど、
そして、心から「こいつ、本物のアホだな。」とも思うのだけれど、
そして、想像すればする程、何とも言えない悪寒がぞぞっと背筋を駆け抜けるのだけれど、
確実にこの出来事でヤツは私を超えた。

あいつ、すげぇ。。
Image022.jpg

(参考:この写真の一番上の段階でお隣の4階です。)






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夢の話かと思ったら本気か!!
あんたを超えたとか言う次元じゃないような気がする。
もうすぐジャッキーに手が届くよ!!がんばれ!!!
と、今度あったら煽ってみよう。

ほんとかよ!背筋凍るね。

スゴイとアホを併せ持つのは、さすが君らの息子!

どう登ったのか今度いったら、もう一回やってもらおう!

いやいや、ほんとに驚きました。

こ、怖ぇ~よぉ・・・

頼むから

その話をうちの息子にはしないで頂きたいです(^_^;)
まあ、やんないだろうけど。。

凄いっていうか・・・無謀というか・・・
でも 凄いっす。
生きててよかった・・・。
だって この写真を見ると あの建物にまだ住んでるってことでしょ??
あそこは・・・違う世界に引っ張られるから、もうやめようよ・・・ね。

ひ~、怖いなあ。
ほんと、↑のコメント通り、母を越えたとかそういう次元ではないような。。

ちなみにウチの息子は鍵を忘れると、
近所の女の子の家に遊びに行きます。
それがクセになって、ワザと鍵を忘れる術を習得しました。
ある意味それは、母を超えるというか、母の思考回路と似てる気が。

そりゃ、びっくり

.... (^^;;;;;;

しかし、ということはドロボーも侵入可能ってことですか...
こっちも怖い

あ、アコポーは侵入不可です、根性なしなので

登れた事よりも、登ろうと思う所がスゴイ!
母どころか父も超えたか?

ベランダの窓空いてて良かったね。

蓋を開けると非常ベルが鳴るのを何故知っていたんだろう?一度鳴らせた・・?(^^;;;

若い子は凄いネー。
大丈夫、恐らく2度とやろうとはしないと思います。

本当にあった怖い話や。
親を超えるどころかジャッキークラスに飛び級かよ。
ジャッキーはまだ早いから、じゃあ、飛猿クラスか?千葉真一クラスか?
やっぱ、あいつすげぇ、、。っつーか、煽んないでくれる?>あきラー

いや、だから、もうやらせないでくれる?
高い所が平気なさこんさんならイケルかも!
体験合宿するか?
あ、ゴーカン詰め合わせセットありがと!!>さこんさん

怖ぇだろ~。我が子がここを登ったかと思うと心拍数が上がって頓死しそうになるよ。。
ちなみに近所の老人が集まって、登る様子を見ていたそうです。
怖いと恥ずかしいの二重苦です。>きーよん

あ、てっきり藤子ちゃん自身で伝えるかと思ってた。
「お前もやってみろ!」くらいな勢いで。
。。。。やめた方がいいね。冗談抜きで危険。。>藤子ちゃん

そう。あそこです。
風呂場で人影を見た、とか、下の階のおばあさんが発狂したとか、あらゆる負の要素が全開ですが、まだここに居ます。この気の流れでここを登って無事生還した息子はかなりの強運の持ち主。まだまだここで頑張ります。>ケンタさん

ヤツもね、隣のお婆さん家で待ってたりとか、近所の仲良しの子の家に行ったりとか、そのまま遊びに行っちゃったりとか今まではそうしてたんだけど、なぜか、今回登っちゃったのね。イケルと思ったんだろうね。下から見ると大した事なさそうに見えたんだろうね。3階あたりからヤバイって気が付いたらしい。
それにしても、よーちゃん、、要領良く振る舞えるようになってきたのね。そこはまあ、パパに似なくて良かったのかも??ぷぷ。>よーままちゃん

ドロボーもまあ登るのは可能でしょうね~。
しかし、近所の住人の目が厳しいこの界隈。
息子は顔が知られてるから通報されなかったけど、大人が登ってたら間違いなく近所の交番からお巡りさんを呼ばれて現行犯逮捕です。ここのお年寄りは暇を持て余しているので、事件の臭いに敏感なんです。「事件=お祭り」感覚です。その辺の下手な警備会社より強力なんですよ。安心安心。>アコボーさん

そうなの。たまたま猫の出入りに開けてたけど、いつもならぴっちり閉めてあるからね。この日一番のラッキーボーイだよ。ちなみになんで私が父より下の扱いなの?ちょっと、ゴローちゃん、あとでトイレ来なさいよ。>ゴローちゃん

やっぱそう思った?私も(なんでコイツ防犯ベルの事知ってんの?)って思った。そして(まさか、鳴らして逃げたんじゃねーか?)と疑いました。
んで、よっぽど怖かったらしくすごい興奮ぶりだったから多分もうやらないと思うんだけど、人間はバカだから快感だと勘違いをして登山家なんかになられたらどうしようと。。そんな事にでもなったら子離れ出来ずに一生心配しなきゃいけなくなる。。それはイヤだ。>ネットくん

逞しい~!

すばらしい、男だね~!

おいらの息子より遥かに逞しい!

一人前になったら、いくらでも飲ましてあげるわ!

いい母ちゃんやね・・・

すばらしい、何気ない生活の中のハプニング・・・

まあ、まぐれは二度とないから・・・以後、お気をつけあれ!

コメントありがとうございます。
何気ない生活の中のハプニングにしては事がでかすぎるような気もしますが、彼のちょっと常識とはズレた感覚を伸ばして行きたいと思います。>玄武さん
プロフィール

りこ

  • Author:りこ
  • 12月24日生 山羊座のO型 高知県四万十市出身
    趣味の登山の話や日々考えた事やあった事なんかを、等身大で書き留めていく感じでやっていきたいと思います。
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