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いったい何故だ?初夢。

駕篭の小窓から見える村の景色は殺風景で、
迫り来る山の緑は、まるで強迫するかのように私に覆い被さる。
狭い土地を無理矢理耕した田んぼの畦には、名も知らぬ草が生い茂り、
水路にはとうとうと水が流れて、順番に田んぼに流れ込んで行く。

「姫様、そろそろ目的の旅籠に着きまする。」

いくら気を使って担いでくれたとは言え、所詮は駕篭。
どうにも揺れるので、酔ってしまった私は、この無意味な大名行列がやっと
旅籠に到着すると言う家臣の声に安堵した。

やっと、畳の上で足を伸ばせる。


田んぼの中に唐突に現れた旅籠の内は、
(この村のどこにこんな沢山の人が潜んでいたのだろう)、と驚く程、賑わっていた。

旅籠とは言え、まるでフェリーのランクの低い船室のようで、
広く敷き詰められた畳に、顔も知らぬ同士が隣り合って寝転んだり、座ったりしている。

辛うじて畳み一畳分は自分のスペースにする事ができるようで、
私は枕に頭を乗せ、かさ張る着物の裾を足に巻き付け、横になった。

騒音にも近い喧噪の中、耳栓をした私の耳にはリバーブのかかった声が聞こえて来る。

起きているのか、寝ているのか、遠くこだまする雑音を子守唄に、うつらうつらしていると、
家臣が傍に寄って来て、私の周りを屏風で取り囲んだ。

ああ、これで安心して眠る事ができる。


突然に、
その男は足元から入って来た。
「姫様、お待ち申し上げておりました。お疲れとは思いまするが、どうか、拙者どもの屋敷へお越し下さいませぬか。」
眠りを妨げられた私の目に入って来たのは、いつぞやただ一度だけ会った事のある、
目袋のしっかりと張った、顔立ちの華やかな二重の男だった。
どこで、、どこでこの男に会ったのだろう。
何か、約束をしたのであろうか、。

ぼんやりとする頭を持ち上げ考えてみたけれど、どうにも思い出せずに居ると、
男は私の手を取り、外に連れ出そうとした。

見たところ、身なりもしっかりしており、私の家臣も傍について微笑んでいるので、
何も断る理由も無く、こんな所で雑魚寝するよりはマシだ、、と思い、
男に誘われるまま立ち上がろうとした。しかし、

それにしても、この男、何やら妙に馴れ馴れしい。

少しずつ意識がしっかりして来るにつれ、私はこの男の馴れ馴れしい手つきや
妙な息の仕方に嫌悪感を抱き、無礼な男だと思うようになった。

「いやじゃ、わらわは行かぬ。ここにおる。」と、言うと、
傍に居た家臣達は落胆したような表情を浮かべ、
目袋の男は怒りを露にした。

どうしても、と力に任せ、腕を掴み無理矢理に連れ出されそうになったその時、
足元の屏風からもう一人の男が現れた。

柳の葉のように上品で涼しげな目元、色白の肌に桜の様な唇。

「姫様、お迎えに上がりました。」

その男は、私の良く知る男。
顔を見るとなぜか安心感に包まれ、いつまでも懐に甘えていたくなる様なその人。

この村に来れば、偶然にでも会えるものとは思っていたが、
まさかわざわざ迎えに来てくれるとは。。

胸が温かくなるのと同時に、足元がおぼつかずいつもぼんやりした頭を抱え
ふらふらしていた私に確信と勇気が湧いてきた。

この人だ。

私は目袋侍の腕を振り払い、迎え人の胸へしがみついた。

ヒステリックな喧噪は、どこか遠く、まるで他人の夢の中のように、つらつらと流れてゆく。

ここにあるのは絹の肌触りの広い胸。
ああ、お待ち申し上げておりました。
わらわの唯一の想い人。
あなた、

、、、、、大沢たかお様。
























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あけましておめでとうございます。
そして初夢レポートうれしいですね。
しかし、大沢たかおが二枚目なのかどうかは
オレにはさっぱりわからないのでありました。
う~ん・・・・

正直、私、人生の中で大沢たかおさんを意識した事は一度も無く、
何故、よりによって初夢に登場したのかも全く解らず。。
だけど、この夢をきっかけに、意識してしまったようで、早速HPなんか見ちゃったりして。これも何かの縁なんで、今年は大沢たかおファンを公言していこうと張り切っております。
本年も宜しくお願いします。>あらないさん

初夢で姫?
大沢たかおぉ??
ふっ。。。

良い夢すぎるじゃないか!
思わず想像しちまったい。

遅れましたが明けましておめでとう!
今年も楽しくいきましょう!

近頃、地元の歴史に興味を持った父親が、実家に関する資料を見つけたらしく、正月早々、「世が世なら、りっこ、お前は姫さんぞ!」という電話を受けてしまった為だと思うのですが、夢の中で私は艶やかな姫様でした。
もしかすると、前世の夢かもしれぬ、、と都合のいい妄想をしつつ、
ありがたい初夢に浮き足立つ思いです。

今年も宜しくね~。>ゴローちゃん
プロフィール

りこ

  • Author:りこ
  • 12月24日生 山羊座のO型 高知県四万十市出身
    趣味の登山の話や日々考えた事やあった事なんかを、等身大で書き留めていく感じでやっていきたいと思います。
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