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剱岳 その1 源次郎尾根より

いつか必ず登っておきたいという山が幾つかある。


少しずつではあるが、
それが可能になるよう工夫や努力をしてみたり、ありがたい事に周りの人々の力を借りながら、叶えさせて貰っている。

今回、その中の一つ、剱岳に登るチャンスを得た。

しかも、ノーマルルートではなく、
山頂にダイレクトに詰めて行くバリエーションルート、源次郎尾根を登って。

今年はどうも天気が悪い日が多く心配であったが、予備日を含め、予定を
5日間取っており、好天を掴む事ができた。


早朝出発で室堂へ入る。
9月とは言え、さすがシーズン中という事もあり、臨時便が多く出ているので
混雑は開通直後の時よりも少なかった。




黒部ダムは観光放水をしており、
迫力満点だが、そこはスルー。



前回来た時は一面の雪景色だった室堂。
池が現れている!
山上湖萌えにはたまらない青さだ!



と、観光気分でテンションも上がりつつ
雷鳥沢キャンプ上へ下り、













剱御前小舎へと向かい登り返す。


完全に寝不足なのと、荷物の重さにぐったり。。。

お花と剱岳に励まされながら、





剱沢キャンプ場へ到着。

明日登る源次郎を掴んでみる。






日中はちょうど良い気温だったが、
日が沈む頃には気温も下がってきた。



剣山荘をベースにしている連れの仲間が訪ねて来てくれたので、しばし歓談。


この頃には低酸素の上、寝不足が祟っているのか頭痛がしていた。。

早く寝なければ。


今回は元々が真砂沢にテントを張るつもりだったので、マットも寝袋もその標高に合わせて用意してあったのが悪かった。
放射冷却で気温はどんどん下がり、
寒くて寝つけない。。。
持っているありったけの服を着ても
地面からの冷えがぞんぞんと身体に
伝わる。

エマージェンシーシートで寝袋全体を包むように体制を整えてやっと足が温まってきた。。
結露はするが調整しつつ、なんとか仮眠程度は取れた。


夜中、トイレに起きると満点の星。

いいキャンプ場だ。


3時半に起き、準備。
見上げると、もう山に入っているヘッドランプの列が見える。
結局、出発は5時前になってしまったが、それでも時間は余裕だと予想。




剱沢を平蔵谷に向かい下る。



雪渓はスプーンカットにはなっているが、アイゼンがあった方が早く歩ける上、安全だ。
ピッケルは不要だと感じた。

大きな岩が目印になる源次郎尾根への入り口に入る。

細くはあるが、踏み跡はあり分かり易い。

バリエーションルートとは言え、難しくはない道。




木のトンネルを抜けて取り付き点へ到着。

広めの取り付き点の左側にフィックスがあるが、それを見落としたのか、
先行パーティは支稜ルートを外れルンゼルートに入り混んでしまっていた。
うっかり付いて行きそうになるが、
連れが彼らの過ちに気づく。

ルンゼルートは夏場は落石の巣になるという事なので、私らは正しい支稜ルートに取り付いた。

腐ったフィックスロープがあったが、
信用ならないので使わずに登る。

一箇所、垂壁があったので、
恐らく落ちる事は無いだろうが、
そこだけ念の為ロープを出して貰った。

そして、ハイマツの香りが漂うガレた道を、落石を起こさないよう慎重に登る。



いちいちロープを出していては時間がかかるので、こういった岩場は自己責任、慎重にフリーで行きます。



難易度は高く無いのだが、とにかく浮き石が多いので、一瞬たりとも気が抜けない。

自分が石を落とす事によって誰かを危険に巻き込むかもしれないと想像しながら
とにかく慎重に登る。

そんな中、ルートを間違えたパーティの
「ラーク!!」という声と女性の悲鳴と金切り声が聞こえる。
何度も。。
ガレ場なので危ないのだ。
早く引き返してこちらのルートに戻った方が安全なのだ。

何より、尾根に取り付く前に抜いた
後から来るはずの若い二人連れが落石に巻き込まれないかと、心配になる。

神経が立っているため、そちらに対して苛立ちを覚えるが、全てが自己責任。
私はせめて自分がミスをしないように注意するしかないのだ。

とにかく気が立っている。
戦闘モードだ。


ブッシュが多いので、ハイマツや草を掴む場面もある。

少し安定した場所に見つけた木苺。
食べたいが、毛が長いので苦そうだ。。




バリエーションルートだけあって、
もちろん案内板も赤テープもペンキの印も何も無いので、ルートファインディングに少し戸惑うが、方向は間違えていない。



八ツ峰越しに遠くの山々も見えて来た。




なんやかやで一峰をスルー。

振り返ると歩いて来た道。一峰。



これから向かう山頂。



平蔵谷の向こうから豪快な落石の音が聞こえる。
長い。
迫力がすごい。
なんだか山に居る実感が湧いてくる。。




二峰に到着し、しばらく右から抜けると
懸垂下降点に到着。

支点はぶっとい鎖。
昭和10年頃に日大山岳部が源次郎さん(息子の方)を伴って設置した物らしい。

セルフビレイに使えるスリングもたくさん残されている。




トポには30mの懸垂下降とあるが、
小さいテラスまでなら50mロープでギリギリ大丈夫。
足場もしっかりあった。
テラスからはクライムダウンが可能。




が、慎重派の私、すっぽ抜けが怖いので、しっかり末端を結んで貰う。

下を見てみた。
連れが見えていないという事は、一部がちょっとかぶっているらしい。
なるほど。

さてと、いつもより細いロープだ。
慎重に、慎重に。。


と、ハーネスの股部分の締めが甘い事に途中で気がつき、ちょっとビビったが、
最悪、外れた時の事も想像してみて
冷静に下りる。

あー、びっくりした。。。
慎重派が聞いて呆れる。。。


ここからはまたガレガレの本峰南壁を
はずさないように慎重に登り、
ひょこん、と言った感じで山頂に到着。


さっきまであんなに晴れていた山頂が
ウェルカムガスです。

いつも山頂ではガスをかけていただき、
ありがとうございます。



剱岳。2999m。

さすが百名山、九月の平日と言うのに
そこそこ人が居ます。
前進基地からの学生も班ごとに分かれて研修中です。

なので、日本を代表する名だたるガイドさんの顔もチラホラ。知人にも会う。
そこはやはり、さすが剱岳という感じ。


下りは天候の事を考慮し、北方稜線はやめにして、スタンダードな別山尾根から。


カニのなんたらも見てみたかったので
ちょうどよかった。



なんやかや、さっきまで源次郎尾根を登ってきたせいか、鎖などがあると拍子抜けしてしまう。
が、よくよく考えてみると、鎖が無ければこちらの方が全然難しいので、
鎖様にありがたく思わねば。


ツアーの人達で渋滞が起こっているので、タイミングを見計らってスルーさせてもらう。

それにしても大人数のツアーに対してガイド(山岳ガイドなのか??)一人というのはいかがなものかと、なんだか軽薄なツアー計画に呆れたり。。。


あのまま渋滞にハマっていたら
何時に下山できただろう。。。


その後はそんな事も無く、マイペースに。











剣山荘が見えて来たら、
あと少し登り返してキャンプ場。

剣山荘はとても綺麗で可愛い建物。
なんだかスタッフの人も感じが良さそうなので、小屋泊まりも楽しそうだなぁ。。と、ふと思った。


こんな池もすぐ前にあるし。





そして、テントへ戻り、
パスタを食べる。
私のミスで、ソースの分配を間違えてしまい薄味。。

くそっ!なんたる失態!!

食事後、すぐに寝たのだが夜8時頃に起きてしまう。
ガスがかかっているせいで昨日のような寒さは感じず、ホッとする。

スープを飲み軽い夕食とし、
再び寝袋に潜り込む。

昼寝のせいで睡眠は浅く、
意識がありつつ横になるだけ。
身体だけは休めるように努めた。




さぁ、明日はどうするかねぇ。














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プロフィール

りこ

  • Author:りこ
  • 12月24日生 山羊座のO型 高知県四万十市出身
    趣味の登山の話や日々考えた事やあった事なんかを、等身大で書き留めていく感じでやっていきたいと思います。
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