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宮沢賢治

実は私、宮沢賢治ファンです。小学校4年生の時、勤労感謝のお祭りから帰って来て何を見るつもりもなくつけたテレビにて、偶然目にしたのがアニメ版の『銀河鉄道の夜』でした。子供の事なので、アニメは大好きでしたし、しばらく見ていると、とても幻想的で詩的な登場人物のセリフに、子供ながらにあっという間に引き込まれてしまいました。また、ネコの形をしたジョバンニとカムパネルラっていうのは、今になってみると(原作にそういった記載は無いし)不思議なんですが、ネコ好きの私にはたまらなく魅力的に見えたのです。そんなこんなであっという間に2時間近くでお話は終わったのですが、終わった後のなんとも言えない切ない気持ちは今でも忘れられませんね。基本的に妄想にすぐ入ってしまうタチなので、しばらく自分がジョバンニになってしまったような気になったものです。未だに実家に帰って夜空を見上げて銀河を眺めると『銀河鉄道の夜』を思い出して切なくなるんですから、よっぽど強烈に私の中に入ってきたようです。   もちろん、その時はこの物語を書いたおじさんの事なんか知る由もなく、(詰めが甘いのは子供の頃からなんで)どこでどうやって宮沢賢治を意識したのかは全く覚えてないのですが、多分『注文の多い料理店』や、『風の又三郎』なんかの童話からちょっとづつ知っていったかと思います。
で、大人になった私は、賢治の本を見かけて持っていないモノがあるとついつい買ってしまうのですが、『宮沢賢治万華鏡』という文庫本を読んで心を動かされた文があったので、紹介しとこうと思います。           花巻農学校での教え子へ宛てた手紙の中の一節です。病に倒れ、間もなく亡くなるという頃のモノなのですが、
『...けれども咳の無い時はとにかく人並みに机に座って切れ切れながらに七八時間は何かしていられるようになりました。(略)毎日やっきとなって居ります。しかも心持ちばかり焦ってつまづいてばかりいるような訳です。私のこういう惨めな失敗はただもう今日の時代一般の大きな病「慢」というものの一支流に誤って身を加えた事に原因します。   僅かばかりの才能とか、器量とか、身分とか財産とかいうものがなにか自分のからだについたものででもあるかと思い、じぶんの仕事を卑しみ同輩を嘲り、いまにどこからか自分を所謂社会の高みへ引き上げにくる者があるように思い空想をのみ生活して却って完全な現在の生活をば味わう事もせず、幾年かが空しく過ぎてようやく自分の築いていた蜃気楼の消えるのを見ては、ただもう人を怒り世間を憤り従って師友を失い憂悶病を得るといった順序です。(略)風の中を自由に歩けるとか、自分の兄弟の為に何円かを手伝えるとかいうような事は、できない者から見れば神の業にも等しいものです。そんなことはもう人間の当然の権利だ、などというような考えでは、本気に観察した世界の実際と余り遠いものです。   どうか今のご生活を大切にお護り下さい』
    と、こういった手紙です。大人になった私は、今でも宮沢賢治に心を揺すぶられます。             今日は珍しく真面目な話だね。はは、、。

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りこ

  • Author:りこ
  • 12月24日生 山羊座のO型 高知県四万十市出身
    趣味の登山の話や日々考えた事やあった事なんかを、等身大で書き留めていく感じでやっていきたいと思います。
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